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2005年04月14日

その1

店主の生い立ち(脚色一切無し・無修正)

【幼年期】4頭身の彼
広島で生まれてまもなく兵庫の西宮に移り住んだ。
頭が誰よりも大きく、転んだときは手をつく前に眉間を地面に叩きつけていた。
女の子と仲良く遊ぶおかっぱ頭の気の弱いオボッチャマだった彼に転機が訪れたのが広島への引越しだった。

【少年期】広島の夏は暑く、夕凪がおこる。夏の日差しを蓄えたコンクリートは風にその熱を奪われることなく、垂直に陽炎を立ち上らせる。ただでさえ頭がでかく表面積が広い彼は、外に出るや否や日射病になっていた。母親が「スキカル」でスポーツ刈りにしてくれなかったら、彼の脳みそはアンキモのように固形化していただろう。
彼は短髪の上に「カープ帽」を乗っけて、六段変則のライト&ウインカー付のチャリにまたがるると、突如として野生化へと驀進する。
彼の顔はすっかり日に焼けて、広島の赤い赤い夕焼けに映えていた。

【義務教育後期】中学での彼はケツの青いガキだった。
軟式テニス(ボールのゴム臭い匂いが好きだった)をやることと、テストでクラス一番になることが彼の中学生活だった。
あと、親父がこっそりと本棚の奥に隠していたフランス書院の小説にお世話になってのもこのころだ。(あれはわざとあそこに置いていたのだろうか?)

【進学後】彼は高校という狭くも心地よい温室で有頂天になっていた。
入学してからすぐに文化祭・体育祭・生徒会・部活と顔を出し、放課後には必ずどこかで何かをしているという支離滅裂な状況であった。
女性への好意、大人への憧れと反発、劣等感、妬み、悔しさ、それまでに感じなかったいろいろな思いにさいなまれながらも思い出が濃密に詰まった3年間を駆け抜けた。

【上京・都会デビュー】彼は首都東京の前にひれ伏した。
人が多い。何もかもが溢れている。地方都市で育ったちっぽけな彼のプライドは粉みじんに飛び散った。
喪失感を補うものとしてさして代わりになるものもなく、ただただ昔を懐かしみながら、のうのうと暮らしていた。せっかく受かった大学に入ってからのことについて、受験戦争は彼に何一つ教えてくれなかった。

【脱落直後】ドロップアウトその先には。
大学のキャンパスで突然に喪失感・孤独感に襲われた彼は入学3年目から学校に行かなかった。(実はそれだけではなく、いくつか要因はあるのだが)半フリーターとしての生活が始まった。まるで記憶喪失にもなったかのようにフラフラ止め処もない生活が始まった。

投稿者 tokito : 2005年04月14日 14:07

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